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We will be together forever 第一話

We will be together forever
Shining Jewels バンドストーリー第一章

『夢を撃ち抜け!BanG Dream! Girls Band Challenge!』の予選が始まる1ヶ月半ほど前……。
私達は素晴らしいメンバーと共にバンドを結成して、初ライブを行いました。
私の今があるのは、あの時の決意と最高の仲間のおかげ……。

私の名前は高島希良(たかしまきら)。
月ノ森女子学園高等部の2年生。
特に目立つタイプではなく、成績も平均レベル。
その上、部活もしてなくて授業が終わると真っ先に帰るいわゆる帰宅部だった。
でも、私が向かっていたのは自宅ではなかった。
私が放課後に足を運んでいたのは、大規模なミュージックスタジオ。
多くの有名なミュージシャン達が練習やレコーディングに使用している事でも有名なスタジオだよ。
私の父は有名なスタジオミュージシャンで、私も小さい頃からほぼ毎日通っているんだ。

いつものように駆け足でスタジオに入る希良。
受付スタッフ「よう、希良ちゃん!」
希良「こんにちは!
お父さんは?」
受付スタッフ「お父さんならBスタだよ。」
希良「ありがとうございます!」

Bスタジオ
希良「ただいま!」
希良の父「おう!今日は早かったな。」
希良「だって早くレコーディングしてほしくて。
今日はベースとキーボードのパートだからよろしくね!」
希良の父「なあ、お前はほぼ毎日ここに来て練習やレコーディングのための演奏しているけど、友達と遊んだりしないのか?」
希良「私にとって、小さい時から音楽が友達だから」
希良の父「そもそも、何で月ノ森女子学園に入学したんだ?」
希良「月ノ森はお金持ちか才能のある人達が通うエリート校だから、バンドを組めるレベルの人がいるかなと思って月ノ森に入学したけどなかなか一緒にやってみたいと思える人がいないんだよね……。
私の1学年下の5人の生徒達が『Morfonica』というバンドを結成して活躍しているのを見ると、1学年上なのが本当残念だよ。
こんな事なら、東京芸術学院高校音楽科に行けばよかったかなぁ……。」
希良の父「音楽の才能に満ち溢れた女の子達なら、お前が知らないだけで結構いると思うんだがなぁ……。」
希良「『Roselia』や『RAIZE A SUILEN』、『Afterglow』のメンバーみたいにレベルの高い人達と知り合えたらなぁ……。
ところで父さん、明日はライブを観に行くからここには寄らないから。」
希良の父「『Afterglow』か?」
希良「うん、CiRCLEで単独ライブを開催するから楽しみだよ!」
希良の父「分かった、気を付けてな。
じゃ、始めるぞ。」
希良「OK!」

私は幼い頃から父と一緒に、スタジオで様々な楽器に触れていたんだ。
今ではボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムを演奏できるマルチプレイヤーだよ。
そして、私はAfterglowの大ファンでよくCiRCLEやGalaxyのライブに行ったなぁ……。

ライブ当日
希良(やっと授業が終わった……。さ、急いでCiRCLEに行こう!)

駆け足で教室を出る希良
生徒A「高島さんって授業が終わったらすぐに帰るよね。」
生徒B「休み時間や昼休みもいつも一人で音楽を聴いているみたいだし。」
生徒C「本当、よく分からないよね。」

CiRCLE入口
希良(まだワンマンライブ開始まで時間あるし、カフェテリアでドリンクでも飲んで入場開始まで待ってようかな。)

ライブ終了直後
希良「(やっぱAfterglow最高!
『ON YOUR MARK』何回聴いても名曲だよ!
そうだ、帰る前にメンバー募集のチラシ貼ってもらわないと。)
すみません!」
まりな「はーい、どうしたの?」
希良「このチラシを貼ってほしいんですけど。」
まりな「メンバー募集ね。
いいわよ。
なになに……
『バンドメンバーを募集します。
5人組のガールズバンドを結成します。
腕に自信がある人は演奏する楽器と演奏のサンプルの動画のURLを記載して次のSNSアカウントをフォローしてDMを下さい。
@kira_shining 当方ボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムの演奏できます。高島希良』
って、エーッ!
あなた、こんなに楽器演奏できるの?」
希良「はい、マルチプレイヤーです。」
まりな「すごいわね……。マルチプレイヤーに会うなんて初めてよ。
どんなバンドになるか楽しみね。
掲示場に貼っておくわね。」
希良「ありがとうございます!
よろしくお願いします。」

CiRCLEをあとにする希良。

チラシを掲示場に貼るまりな。
そこにライブが終了してロビーに来たAfterglowのメンバー。
まりな「みんな、お疲れ様!」
蘭「あの、そのチラシは?」
まりな「今日来たお客さんが貼ってほしいって。
あなた達から刺激を受けたみたいよ。
チラシを見る限り、結構長く音楽をやっているみたい。」
つぐみ「もしかしていつも最前列で観ている子じゃないかな。
普段はパーカーを着ていて、今日は月ノ森の制服を着ていたよね。」
巴「あー、あの子か。
それにしても、随分演奏できる楽器が多いな。一度見てみたいな。」
蘭「近いうちに見られるよ。きっと……。」
ひまり「あたし達に刺激を受けてバンドを始めるなんて見る目があるよね。
バンドを結成したら、アドバイスしたいなぁ。」
蘭「その必要はないよ。
彼女の事だから、すごいメンバーを揃えるよ。
あたし達も負けないようにもっと練習しないと。」
巴「だな。」
モカ「どんなバンドになるのか楽しみですな~。」

CiRCLEを後にするAfterglow。

その日の夜
希良の部屋
希良「うーん、チラシ貼ってもらったけどどうせだったらSNSの方でも募集した方がいいかな。
チラシの画像を添付すれば簡単だし。
『腕に自信のある人どんどん応募して! #バンドメンバー募集 #ガールズバンド #バンドリ』と。
でアップ。期間は一週間ぐらいにしよう。」