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We will be together forever 第六話

Aスタジオ
希良「ひどいよ寿音ちゃん!
あんまりだよ!
自信がないのは確かに伝わったけど、だからって……。
ヒカルンがかわいそうだよ!」
アレックス「脱退すべきは寿音、あなたよ!
仲間を思いやれない人間に用はないわ。
希良、早く新しいメンバー募集しよう!
光に戻ってきてもらうためにも、寿音にはこのバンドから出ていってもらうわ。」
洋「いい加減にして!
そんな事をしても、何の解決にもならないじゃない!
みんな、希良ちゃんの志に賛同して応募したんでしょ。
私は光ちゃんを含むこの5人じゃなきゃバンドメンバーでいる意味がない。
寿音ちゃん、どうしてあんな事言ったの?」
寿音「……あいつ、馬鹿だよ……(力なくうつむく)。
誰からも教わらずにあれだけの演奏ができるのによ……。
英才教育を受けなければここまでなれなかったあたしから見れば、贅沢すぎる悩みだよ……。」
希良・アレックス・洋「……。」
希良「寿音ちゃん……、ヒカルンにちゃんと謝って……。
そして、戻ってくるように説得して。
お願い!
それから、アレックスも寿音ちゃんに謝って。
寿音ちゃんはこのバンドに必要なの。
洋さんの言う通り、この5人だからこそ私はバンドを結成したんだよ!」
アレックス「寿音、ひどい事を言ってごめんなさい……。
私も全然思いやりがなかった……。」
寿音「あたしに謝る必要はないよ……。
希良、必ず光を連れ戻す……。
約束する。
落とし前をつけなきゃな。」
洋「光ちゃんが戻ってくるまでは4人で練習しましょ。」
寿音「……。」

翌日
都立芸術学院高校 音楽室
光(これでよかったのかもしれない……。
実力がなかったんだから仕方がないよね……。
スティック忘れてきちゃった。
新しいの買うまで音楽室のを借りよう。)

さらに翌日
都立芸術学院高校
光のクラスがある教室
光が音楽室へ向かうために教室を出る時にすれ違ったレイヤ
レイヤ(常盤さん、どうしたのかな。
この頃、生き生きとした表情だったのに今日は元気がない……。)

音楽室
光(私にもっと実力があれば……。
もっと才能があれば……。
希良たちと一緒にいられたのかもしれないのに……。
昨日はあきらめがついたと思っていたのに、初めて合わせたあの瞬間がどうしても忘れられない!
悔しい、悔しいよ!)

5日後
CiRCLE
Aスタジオでの全体練習終了後
寿音「近いうちに都立芸術学院高校へ光に会いに行く。
みんな、何か伝えてほしい事があったら言ってくれ。」
洋「私達の思いは一つだけ。
必ず戻ってきてほしい、いつまでも待っているから。」
寿音「分かった!
必ず伝えるよ。」
希良「気をつけてね。」
アレックス「光は必ず戻ってくる。
きっと……。」

3日後
花咲川女子学園高等部廊下
寿音(光に誠心誠意謝罪しよう。
そして、何が何でも光を連れ戻す!
光のいないバンドなんて考えられない!)