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We will be together forever 第八話

一週間後
CiRCLE Aスタジオ
希良「さあ、今日も張り切って練習練習!」
寿音「ったく、どこからそんな元気が出てくるんだ!」
洋「(Aスタジオの入口を見て)えっ……光ちゃん?」

全員入口を見る
光「……(うつむいている)。」
希良「ヒカルン!」
アレックス「光!」
寿音「やっと戻ってきたか。
遅いぞ!」
光「……。
バンドの事をひどく言った事、勝手に飛び出した事本当にごめんなさい……。
ずっと考えていた……。
私、今までずっと一人だった。
だから、バンドメンバーになるなんて夢だとばかり思っていた……。
前からバンドメンバー募集の投稿がないかずっと探してた。
でも、何か私が求めているものとは違っていた……。
その時に希良の投稿を見つけたんだ。
何となくだけど、いい意味で何かが違っていたんだ。
だから、迷わず募集した。
初めてここに集まって音合わせをした時、(涙が頬を伝う)みんなと一緒に組みたいって……。
時が経てば経つほど、戻りたいという気持ちがどんどん強くなって……(泣き出して黙ってしまう)。」

光を優しく抱き寄せる洋
洋「よく戻ってきたね。
本当に嬉しい……。」

希良の方を向く光
光「希良、勝手な事をしてこんな事を言うのはおかしいけど、サポートメンバーとしてでもいいからもう一度チャンスを下さい!
お願いします!」
希良「ヒカルン……。
ヒカルンは私の作ったバンドのメンバー第一号だよ!
正式メンバー以外考えられないよ。
よかった、よかったよ……(目にうっすらと涙を浮かべている)。」

4人泣きながら光に抱きつく
アレックス「待っていた……。
戻ってきてくれて本当にありがとう!
私、光のギターの演奏が好きだよ。」
光「アレックス……。」
洋「これでまた一緒にいられる……。
このバンドには光ちゃんが必要なの!」
光「洋さん……。」
寿音「さぁ、早速合わせようぜ。
久しぶりだからすっげぇ嬉しいぜ!」
光「寿音……(また涙を流す)。」
希良「泣くのはここまで!
早く始めよう。」

2時間後
希良「やっぱり5人での練習が一番!
息ピッタリだったし。」
洋「光ちゃん、演奏に自信が出ていたし演奏そのものもレベルアップしてたわね。」
光「寿音のお陰です。
アドバイスが的確だったから。」
寿音「あれだけしか言ってないのに荒削りなところがほとんど改善されていた。
やっぱ、光の才能は生まれ付きのものなんだな。」

光を除く3人が頷く
光「やめてよ!
みんなの演奏がすごいから合わせられただけ。」
希良「ところで、バンドの事ちゃんと打ち合わせしたいから、近いうちに練習とは別の日に集合できるかな?
いつならみんな大丈夫?」
光「特に予定はないからいつでもいいよ。」
アレックス「私も。」
洋「私は明日から2日間サポートメンバーとして参加するライブの全体練習があるから、3日後なら大丈夫。」
寿音「あたしも明日はレコーディングのバイトがあるから、それでいいよ。」
希良「じゃあ決まり!
私がよく行くカラオケボックスがあるからそこにしよう。」
寿音「何でカラオケボックスなんだ?」
希良「他の人には聞かれたくない事があるから。」
寿音「なるほどな。
じゃ、それで行こう。」
希良「それじゃ、今日の練習はここまで。
みんな、お疲れ様でした!」
寿音「おう、お疲れ〜。」
アレックス・洋「お疲れ様でした!」
光「あのさ、ちょっといいかな?
一時的に離れていた時に曲を作ったんだ。
みんなのところに戻りたいという気持ちを音にしたんだ。
歌詞はないけど。
後で送信するから、よかったら聴いてくれるかな。」
希良「待ってる!
楽しみにしてるね。」
寿音「聴いたら感想送るぜ。」
洋「早く聴きたい。」
アレックス「私も。」

ロビーに向かう5人
まりな「みんな、お疲れ様!
光ちゃんが戻ってきてよかったね。」
光「あの時はお騒がせしてすみませんでした。」
まりな「でも、これでバンド再始動だね。
バンド名はもう決まったの?」
希良「それは近々話し合う予定です。」
まりな「そう、楽しみにしてるわ。
気を付けて帰ってね、」
メンバー全員「ありがとうございます!」

その日の夜
希良の部屋
希良「あっ、受信だ。
ヒカルンからだ。
曲が添付されている。
待ちかねたよ〜。」

寿音の部屋
寿音「ようやくきたか。
遅ぇーよ。」

アレックスの部屋
アレックス「きたきた。
早速再生と。」

洋の部屋
洋「光ちゃんからだわ。
楽しみね。」

聴き終わった直後
希良「すごい…。
メンバー募集の時の歌もよかったけど、これ最高だよ!
バンドのレパートリーがまた一曲増えた!
歌詞はどうするんだろう。
今度のミーティングで話し合おう。」
寿音「あいつ……。
やっぱり、光の才能は生まれ付いてのものだったんだ。
こっちも負けてられない!」
アレックス「この曲の世界観にすっと引き寄せられた……。
光はシンガー・ソングライターの才能があるわね。」
洋「……私、早くこの曲を観客の前で披露したい!
絶対に私達のバンドを代表する曲にしてみせる。」

光の部屋
光「みんなからメッセージだ。」
希良「すごいよヒカルン!
どうやったらこんな心に響く優しい曲が作れるの?
今度教えてよ!」
寿音「やり過ぎだぞ、もちろんいい意味で。
お前の才能は無限大かよ?」
アレックス「素敵な曲をありがとう。
私達にしかこの曲の良さを伝える事はできない!」
洋「ありがとう、光ちゃん!
この曲に巡り会えた事に本当に感謝よ。」
光「みんな……。
みんなの方がすごいのに……。
でも、ありがとう。
作ってよかった……。」