公園
希良「私も洋さん達を手伝えばよかったかな……。」
蘭「厨房にあまり人がいても、効率が悪くなるだけだよ。
浅野さんや巴達に任せた方がいいと思う。」
希良「そうですね、私達は場所の確保に専念します。」
モカ「ね〜ね〜、何で希良のバンドは演奏パートが固定じゃないの〜?」
ひまり「そうだよ、MVの時のパートでいいと思うけど。」
寿音「他のバンドには無い最強の武器になるだろ!」
希良「そう、最強の武器を使わない手はないですから。」
ひまり「それって反則だよ、ずるい!」
寿音「何とでも言えよ(ドヤ顔になる)w
だけど、そっちだって美竹や青葉に宇田川、羽沢という選りすぐりのメンバーがいるだろ!
贅沢言うなよ。」
ひまり「ちょっと、あたしを忘れないでよ!」
寿音「あれ、そうだっけ(わざと目をそらす)。」
ひまり「わざとでしょ、寿音!」
全員笑う
むくれるひまり
そこに洋達が到着
希良「洋さん、こっちこっち!」
洋「お待たせ〜!
沙綾ちゃんやつぐみちゃん、巴ちゃんがいて助かったわ。」
アレックス「おかげで早く作れたわ。」
ひまり「早く食べようよ!」
寿音「がっつくな、お前は!」
洋「まあまあ、早速いただきましょう。」
全員コロッケパンを食べ始める
モカ「おいひ〜。」
蘭「モカ、行儀悪いよ。
食べながら話すの。」
光「本当においしい……。
ショッピングモールの高級ベーカリーが一番だと思っていたけど、こっちの方が私は好き。」
寿音「な、だから言っただろ!」
巴「地蔵通り商店街は他にもいい店がいっぱいあるぞ。
つぐの実家の羽沢珈琲店もオススメだから、行ってみなよ。」
つぐみ「いつでも来てね。
大歓迎だから。」
光「ありがとうございます。」
蘭「光、あたしとも友達になってくれないかな?
バンドメンバーとしか話をしないの勿体無いよ。」
光「美竹さん、ありがとうございます。」
巴「あたしとも友達になってくれないか?」
モカ「私も〜。」
ひまり「定期的にCiRCLEやスカーレットで一緒に練習しようよ!
お互いに刺激になるし。」
洋「それいいわね!
ぜひお願いしたいところよ。」
寿音「よかったな、光。」
光「うん、皆さんありがとうございます。」
ひまり「ねえ、結成発表の時にやっていた掛け声をここでやってみてよ!」
希良「えっ、ここでですか?
あれはライブ前にみんなの気持ちを一つにするためにしているんですが。」
モカ「見てみたい〜。」
巴「ああ。」
つぐみ「私も見てみたいな。」
蘭「いいかな?」
希良「いいですよ!
じゃあみんな集まって。」
洋・アレックス・寿音・光・希良の順に右手を前に重ねる
希良「行くよ!
(小声で)せーの。」
希良・光・寿音・アレックス・洋「Let’s Shining(右腕を高々と掲げる)!!!」
Afterglowのメンバー全員拍手
蘭「いいね。」
巴「すごいな。」
モカ「かっこいいね〜。」
つぐみ「テンション上がるね。」
ひまり「あたし達もやるよ!
えい、えい、おーっ!!!」
全員「……。」
ひまり「何でよ!
やってよー!」
希良「いつも通りですね。」
ひまり「ちょっと、希良!」
全員爆笑
ひまり「もー!」
つぐみ「コロッケパンごちそうさまでした。」
光「皆さんとご一緒できてよかったです。」
巴「ライブ頑張れよ!」
寿音「おう!」
蘭「予約が取れたら必ず行くから。」
希良「ありがとうございます!
お待ちしてます。」
モカ「じゃあまたね〜。」
ひまり「対バンもやろうね!」
洋「うん、待ってるわね。」
帰路に着くAfterglowのメンバー
洋「私達も帰りましょう。
明日に備えてゆっくり休まないと。」
寿音「ああ。」
アレックス「そうね。」
光「はい、明日に備えます。」
希良「じゃあ、今日はここで解散!」
全員家路へと向かう
夜
光の部屋
光(いよいよ明日デビューか……。
それにしても、何か落ち着かないな。
散歩でもしようかな。)
部屋を出る光
高田馬場スカーレット前
光(来ちゃった。
こんなに遅いから練習できないのに。)
寿音「あれ、光?」
光「寿音?」
アレックス「みんなも来ていたんだ。」
希良「みんな、どうしたの?」
洋「考える事はみんな同じね。」
寿音「何か落ち着かなくてな。」
希良「せっかく揃ったんだから、少し話そうよ。」
20分後
希良「みんなと話して気が楽になったよ。」
光「これでゆっくり休めるよ。」
寿音「リラックスしたからな。」
希良「みんな、明日はよろしくお願いします!」
光・寿音・アレックス・洋「よろしくお願いします!」
全員帰り始める
デビューライブ当日
高田馬場スカーレット ライブ会場
ライブ開始30分前
観客席を隠れて見ている寿音
寿音(すごいな、本当に満員だ。
洋姉の人気ってやっぱり凄いんだな。
ん?
Morfonicaのメンバーが全員来てるぞ。
あっちにはパスパレ、こっちはポピパ。
真ん中には、ゲッ!!!
弦巻に北沢、松原先輩もいる……。)
こころ「(近くの観客に向かって)みんな、今日はShining Jewelsのデビューライブだから笑顔で楽しみましょ!」
寿音「(あいつ、何お客さんにちょっかい出してるんだ!
急いで止めないと。)
こら、弦巻!!!
お前、お客さんに絡むんじゃない!」
こころ「寿音じゃない。
どうしたの、そんなに怖い顔して。
笑顔を忘れちゃだめじゃない。」
寿音「やかましい!
面識のない人に突然絡まれたらびっくりするだろ!
(すぐ近くの観客の方を向いて)私のクラスメイトが驚かせてしまって本当にすみません。
こいつ根はいい奴なのですが、世間知らずのお嬢様なのでお客様にご迷惑をおかけしてしまいました。
改めてお詫び申し上げます。」
観客A「はは……、大丈夫です。」
観客B「ライブ頑張って下さい!」
寿音「ありがとうございます!
最後までお楽しみになれるように全力を尽くします。」
はぐみ「こー君!」
花音「寿音ちゃん、デビューおめでとう。」
寿音「北沢、この間はありがとな。
松原先輩、今日はありがとうございます。」
花音「寿音ちゃんが音楽をやっている事全然知らなかったから、動画見た時はびっくりしたよ。
ドラムの演奏、かっこよかった。」
寿音「今日はギターやベース、キーボードも演奏します。
最後までよろしくお願いします。」
希良「寿音ちゃん、準備始めるよ!
早く!」
寿音「おう、今行く。
弦巻、お前おとなしくしていろよ!」
控室に向かう寿音
有咲「あれがメンバーの一人である今田さんか。」
沙綾「寿音、張り切ってるね。」
りみ「そうだね。
でも、寿音ちゃんが音楽をやっているのをもっと早く知っていたら色々話せたのに……。」
たえ「後で控室に行こう。
その時に色々話せばいいよ。」
有咲「待て待て、さすがにそれは難しいだろ!
メンバーの一人と学校が同じというだけで接点がないぞ!」
香澄「私も話してみたい!
だから行こう!」
有咲「ったく、しょうがないな。
ライブ終わったら行ってみるか。」
麻弥「いよいよ始まりますね。
今田さんのドラムの演奏、楽しみです。」
彩「洋さんがバンドに加入するだけでもすごいのに、メンバー全員のレベルが高いって本当にすごいよね。」
日菜「るんって♪くるライブになるよね。」
千聖「それにしても、これほどまでに完成されたバンドはないわよ。
Roselia、RASでさえ歯が立たないかもしれないわね。」
日菜「Roseliaは大丈夫だよ。
お姉ちゃんがいるし。」
千聖「分からないわよ。
あのMVを見る限り、ガールズバンドの中でもNo.1かもしれない。
月一でのZepp Hanedaライブも決定しているし。」
イヴ「どんなライブになるんでしょう。
とても楽しみです!」
ましろ(いよいよ始まるんだ……。
希良さん、頑張って!)
透子「やっぱ、希良先輩に注目っしょ!
まじヤバいライブになるんじゃない?」
瑠唯「高島さんだけじゃないわ。
浅野さん一人だけが目立っていないという事が、このバンドのレベルの高さを物語っているわね。」
七深「光先輩に注目だね~。
あの演奏はすごいよ。」
つくし「寿音先輩のドラム捌きはすごいよ。
今度教えてもらえるようにお願いしてみよう。」
???(いよいよ始まるんだ……。
予約が取れて本当によかった……。
皆さんの演奏をこの目で直に見られるんだ。
嬉しい!)
ライブ開始直前
ステージ裏の廊下
希良「遂にデビューライブが始まります。
みんな、本当にありがとう!」
光「お礼を言うのはこっちの方だよ。
こんなに素敵な仲間に出会えたんだから。」
寿音「ああ。
このメンバーだからこそ、バンドをしたいと思えるしな。」
アレックス「私達の全てをこのライブで出し切ろう!」
洋「そうね、みんなを圧倒しちゃいましょう。」
希良「それじゃ、みんな行くよ!」
全員右手を前に出して重ねる
希良「(小声で)せーの。」
希良・光・寿音・アレックス・洋「Let’s Shining(右腕を高々と掲げる)!!!」
待機しているスタッフ達が拍手をする
ステージへと向かうメンバー