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スペシャルストーリー Shining Jewelsから卒業生へのプレゼント

花咲川女子学園、羽丘女子学園卒業式前日
紗夜(あら、Shining Jewelsの公式SNSアカウントからメッセージが届いている。
何かしら?)
友希那(公式アカウントからメッセージなんて初めてだわ。)
リサ(えー、何々……。)
燐子(「卒業生の皆様にささやかなプレゼントがあります。
公式チャンネルをぜひ見て下さい。
なお、この動画は卒業生の方達にだけに送信したパスワードを入力しないと見る事ができません。
卒業生を除く方達にこの動画の事やパスワードを教えないようによろしくお願いします。」。
友希那さん達に連絡しなければ……。)

Pastel Paletteの所属事務所
彩「ねぇ、Shining Jewelsからのメッセージ見た?」
日菜「もちろん見たよ!
何かルン♪って来る予感。」
千聖「イヴちゃんが今日は羽沢珈琲店のバイトで先に帰ったからよかったけど、いったい何かしら?」
麻弥「Shining Jewelsの皆さんの事ですから、ビッグサプライズになるんじゃないでしょうか。」

ショッピングモール
花音「薫さん、Shining Jewelsからのメッセージ届いた?」
薫「かわいい子猫ちゃん達と麗しいお姉様からの卒業プレゼント。
ああ、儚い……。」

花音のスマホの通知音が鳴る
花音「あ、燐子ちゃんからだ。
夕方にCiRCLEのAスタジオでRoseliaの卒業生4人で動画を見るけど一緒にどうですかって。
薫さん、どうする?」
薫「もちろん行くさ、そうだろ花音?」
花音「うん、一緒に見てみたいな。」

Pastel Paletteの所属事務所
千聖「紗夜ちゃんからのメッセージで、夕方からCiRCLEのAスタジオでRoseliaが香音や薫と一緒に動画を見る事が決まったそうだけど、私達も来ないかって言ってきているけどどうする?」
麻弥「行きましょうよ、千聖さん! 卒業生全員で見られるんですから。」
日菜「お姉ちゃんと一緒に見られるんだ!
ルン♪って来た!」
彩「だったら、早く行った方がいいよね
みんなを待たせるのも悪いし。」
千聖「そうね、行きましょう。」

夕方
CiRCLE
千聖「あれ、私達早く来すぎたのかしら。
まだ誰もいないみたいだけど。」
日菜「お姉ちゃん達はもういるはずだけど。」
麻弥「Aスタジオに行きましょう。
もう皆さん集まっているのかもしれません。」
千聖「そうね、行ってみましょう。」
花音「千聖ちゃん!」
千聖「花音!
みんなはもうAスタジオにいるの?」
花音「まりなさんが特別にライブ会場で見られるようにしてくれたんだ。
みんなそこにいるよ。」
千聖「待たせたら悪いわ。
行きましょう。」

ライブ会場
紗夜「突然お呼びたてしてすみません。
ご迷惑ではなかったでしょうか?」
千聖「大丈夫よ。
卒業のプレゼントみたいだから、全員で見るのにもちろん賛成だから。」
日菜「お姉ちゃーん!!!」
紗夜「日菜、あまり大きい声を出さないでちょうだい!」
日菜「だって、お姉ちゃんと一緒に見られるんだもん。
嬉しいよ。」
麻弥「とにかく座りましょう。
まりなさんに手間をかけさせるのは良くないですから。」
紗夜「はい、そうしましょう。」
まりな「はーい、みんな座って!
動画を再生するよ。」

会場内が暗くなって動画がモニターに映し出される
希良「皆さん、この度はご卒業」
希良・光・寿音・アレックス・洋「おめでとうございます!!!」
光「皆様の新たな門出のお祝いと」
寿音「諸先輩方への感謝の気持ちを込めて」
アレックス「ささやかだけど、私達が作った歌を」
洋「プレゼントさせてもらうわね。」
希良「それでは、聞いて下さい。」
希良・光・寿音・アレックス・洋「『Please promise to say see you』!!!」

MVが始まる

MV終了
希良・光・寿音・アレックス・洋「改めて卒業おめでとうございます!!!」
希良「以上、Shining Jewelsでした!」

会場の照明が灯いて明るくなる
泣き崩れる千聖
燐子も大粒の涙を流している
千聖「……」
燐子「こんなに心に響いて優しく包まれるような感じになる卒業ソングは初めてです(再び涙が溢れだす)……。」

友希那と薫を除く他の卒業生も涙ぐんでいる
花音「私達の心にピッタリ寄り添ってくれているね。」
日菜「やるじゃん、Shining!
ルン♪って来るに決まってるじゃん。」
紗夜「ええ、もう卒業なのに明日にはまたいつものように顔を合わせるような気にさせてくれる本当に素晴らしい歌です。」
薫「粋な計らいをしてくれるね。
ああ、儚い……。」
リサ「何か、あたし達だけしか見る事できないってもったいないな。
在校生達も見られるようにできるといいけど。」
麻弥「私もそう思います。
メンバーに頼んでみましょうか。」
友希那「なら、私が頼んでみるわ。
高島さんの電話番号知っているから、今から電話してみる。」

希良に電話をかける友希那
希良「はい。」
友希那「高島さん、友希那です。
今お時間大丈夫かしら。」
希良「こんにちは、湊さん!
動画ご覧になっていただけたでしょうか?」
友希那「ええ、素晴らしい歌をありがとう。
私達にとってこれ以上ない最高のプレゼントになったわ。
でも、私達卒業生だけではなく在校生にも見てもらえるようにしてほしいのだけど。」
希良「それでしたら、洋さんに替わります。
今のバンドのリーダーは洋さんなので(注:リーダーが洋に変わった事についてはバンドストーリー第二章で詳しく取り上げます)、洋さんに相談して下さい。」

洋が電話に出る
洋「もしもし、お電話変わりました。
友希那ちゃん、詳しく聞かせてくれない?」
友希那「浅野さん、改めまして素敵な卒業ソングをありがとうございます。
高島さんにも言ったのですが、この歌を在校生のみんなにもぜひ聴いてほしいんです。
許可をいただけないでしょうか。」
洋「いいわよ。
ただし、卒業式が終わって一週間後になってからね。
その時にパスワード入力を解除して誰でも見られるようにするから、それでいいかしら?」
友希那「はい、ありがとうございます。
無理を言って本当にすみません。」
洋「みんな、こっち来て!」
寿音「どうしたんだ、洋姉?」
アレックス「何かあったの?」
洋「今、友希那ちゃんから電話がかかってきているの。
友希那ちゃん、スピーカーホンにしてくれる?」
友希那「今スピーカーホンにしました。」
洋「じゃ、みんないい?
せーの……。」
希良・光・寿音・アレックス・洋「皆さん、ご卒業おめでとうございます!!!」
洋「じゃあ、またね♡」

電話を切る洋
友希那「許可が下りたわ。
卒業式から一週間後に誰でも見られるようになるそうよ。」
紗夜「よかったです。
私達だけのものにするのはもったいないと思っていたので。」
彩「卒業式の定番ソングになりそうだね。」
千聖「希良ちゃん達が卒業する頃にも後輩のみんなが必ず歌ってくれるはずよ。」
リサ「Shining Jewelsには驚かされっぱななしだよ、あたし達。」
日菜「明日はいい卒業式にしよう!!!」
友希那「ええ。」